音楽と承認欲求と私
承認欲求で音楽をやっていた
ちょっと人より楽器がうまいくらいで音大に来てしまった私ですが、なぜだか自分の演奏とかいうやつにプライドを持っていやがりました。
地元ではうまかったので天狗になってたんでしょうね。
楽器吹けば褒められるし演奏にケチをつけられたことがほとんどないという環境(音楽やってる自分が好きなのはここの部分が大きい)
承認欲求モンスターがプライドを培養するのにうってつけの環境・・・!
そんな承認欲求モンスター(高濃度プライド含有)が、初めて人と比べられます!
しかもみんな自分より上手いです!
そりゃ病むよね
はい、サクっと精神を病むことに成功しました!
とは言っても最初から「ひええ・・・みんなうまい」と思っていたわけではありませんでした。
むしろ「あの子は私より上手いけどこいつよりは私のほうがうまいはず」みたいなことを割と本気で思ってました。性格悪いですね。でもみんなそんなもんですが。
現実を突き付けられたのは後期の結果発表の時でした。
みんな試験の結果なんて言いふらしませんが後期の試験はそれでオーケストラの乗り番が決まるものだったので如実に結果がわかりました。
私はうまいほうではないのだ
ここで初めて私は人と比べられる辛さを思い知りました。
自分のレベルも、です。(書いていてつらい)
承認欲求で音楽をしている人間にとってこんなつらいことはありませんでした。
そんな当時の私に声を大にして言いたいことがあります。
承認欲求は生ゴミ
そりゃ、つらいですよ。承認欲求を支えにしていたらいつか限界が来ます。
それが大学1年の後期だっただけの話です。
そんな人の評価や気持ちに左右されるものに依存していたら続かないに決まっています。
友人にも言われましたが、学校での評価なんて社会に出たら関係ないお話なんです。(もちろん当時の私は理解できずにその友人に迷惑をかけた)(今も友人でいてくれるのが不思議なくらいです)
大切なのは今のじぶんのレベルはこれくらいであると受け入れつつ、ダメなところを改善していく努力をするべきだということです。
するべきしたが完全に腐りました。
いい評価をもらえなかった、心の中で見下していた相手に抜かれた、
そんなくだらないことに心を奪われてしまったのです。
もしこれを見ている音大生がいたらこれだけは覚えていてほしいです。
今の自分のレベルを知り、受け入れつつ改善していく。
他の人は自分より伸びるのが早いかもしれない、あるいは遅いかもしれない、
でも他の人なんか見てはいけません。
自分がうまくなるのが最優先です。
他の人がうまかろうが下手だろうがあなたには関係ないのです。
あなたは褒められるかもしれないし、褒められないかもしれない。
どんなに時間がかかってもいい、遠回りでもいい。
自分の音楽に向き合いましょう。
私が後悔していることは多岐にわたりますが、
一番はやはり人と比べてしまったことです。
人は自分と誰かを比べます。成績をつけたり順位をつけなければいけないからです。
でもあなたは、あなただけは自分と誰かを比べたりしないであげてください。
それができたら苦労しませんよね。
私も人と比べることを完全にやめれているわけではありません。
でも人と比べることは無駄であると心のどこかに留めて置くだけでもきっといいと思います。
修行だと思って頑張りましょう。私も頑張っている途中です。
一緒に頑張りましょう。